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戦前のラップ?小津安二郎『長屋紳士録』笠智衆「のぞきカラクリの唄」VSやけのはら「リラクシン」

eveの「どうしようもないくらいに君が好き」を聴いて、小津安二郎監督『長屋紳士録』で笠智衆が歌うシーンを思い出しました。ということで小津映画です。 

 目次:

『長屋紳士録』全編

長屋紳士録 - Nagaya shinshiroku - Record of a Tenement Gentleman (1947) Yasujirô Ozu - YouTube

Thought Criminal
2018/07/08 に公開

最初に長屋で変な一人芝居やっているのは「向かいのオヤジ」です。次にふらふら~っと出てくるハンチングにマフラーのおしゃれ男児が、かの名優笠智衆(りゅう ちしゅう)です。九段下(おそらく靖国神社界隈)で占いをやって糊口をしのいでいる青年の役。この話の台風の目となる、迷子の少年を連れてきます…。

1947年という、戦直後の色が濃厚な映画です。(小津は戦前はわりとどたばた路線、戦中は軍の指導に従った映画づくりしかできなかった。)実はこの映画わたしが初めて偶然観てしまった小津映画で、そのモダンさに度肝を抜かれました。1時間ちょっとと短いし、わかりやすい作り(ほぼ長屋で話が終わる)の映画なのでぜひ御覧ください。海外リンクは無料なので貼っておきます。買い出しや女性の身売りなど戦直後のことがよく分かり勉強になります。なんなら2倍速でいいから観る価値はあり。

せりふも筋も演技もいいけど、とにかく小津はカメラワークががかっけーのよ!

 

tokyocabin's choice 笠智衆の「のぞきカラクリの唄」

のぞきカラクリの唄 映画「長屋紳士録」より 歌:笠 智衆 - YouTube

…唄の主人公であり、片岡波子が嫁いだ海軍少尉男爵の川島武夫は帰ってこなかったですね。


覗きからくりは現在のYouTube?

のぞきからくりは、江戸時代から明治にかけて盛んに行われていた大道芸のひとつで、客にレンズ越しに情景を描いた絵を覗かせ、(男女の口上師が)「からくり節」ないし「覗き節」と称される節回しに乗せて説明を加えながら、紐を操作するなどして絵を次々と差し替えながら見せる見世物 のぞきからくり - Wikipedia
のぞきカラクリ 2005.05.29 撮影 (巻町) - YouTube
鈴木幸治
2015/02/10 に公開
このレンズを通したぼやっとした世界がいいね。 夢がある。ひとはこうして映像を夢見たんですね。いまは掌(たなごころ)のスマホで4K画像ですが。しかし、こうして他の口上を聴くと、笠智衆の口上がマエストロ級であることがよくわかります。

じゃ口上師とは現代のラッパー? 

Yakenohara - Relaxin' [Official Music Video] - YouTube
felicity official
2013/08/17 に公開  

気軽に身軽に行こうよ…
リラックスして・さ!

ラッパーのやけのはらの歌声が、笠智衆のんびりした熊本弁に重なるんですが(ちなみにやけのはらさんは神奈川県出身)。しかも笠智衆さんの時代はGHQに蹂躙され、日本や日本語がなくなるかもしれない時代だったんですよ? と考えると、令和を迎える今、やけのはらさんのいうとおり、リラックスして、でもKeep walking!すべきでしょう。(と、言いつつ6年前の動画ですが。)あ、あと、動画は「最後の手段」って天才集団がつくってて超傑作なんで、そこもポイントです。

 

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「Shooting Star」はほぼ毎日聴いております。

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